田舎の家へ

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ブルガリアでは田舎に自宅とは別の週末や夏休みに訪れる家を持っている人が多いです。我が家も数年前にソフィアから車で1時間ぐらいのところに、田舎の家を手に入れました。

ほとんど行く機会もなく、古い家で修理をしないと住めない状態だったのでそのまま放りっぱなしで、ブルガリアを訪れる度に1度ぐらい日帰りで様子を 見に行っていました。4年ほど前に泥棒に入られたと聞いて様子を見に行くと、ドア、窓のガラス、壁に付いていた棚、電灯がすべてなくなっていました。こんな泥棒、日本では考えられません。盗まれたというより壊されたという感じです。家の無残な姿に、あの時は本当にブルガリア人みんな死んでしまえと思ったぐらいです。

今年も一回ぐらいは見ておこうということで、田舎の家へ行って来ました。うちの旦那さんと、「今回は何がなくなっているかな?もう何も取れるものないけど。」「どうせなら全部きれいに持っていってほしいよね。そうしたらいつか新しく家を建てれるから。」とか、とにかく様子だけ見ておくつもりで朝11時に家を出ました。

車のエンジンをかけようとするとかかりません。しばらく乗っていなかったのでバッテリーが上がってしまったようでした。車はトランスミッションだったので、私はギアーの入れ方などとっくに忘れていたのですが、しぶしぶ運転席に座り、うちの旦那さんが車を押してエンジンをかけてみようということになりました。

汗を流しながら何度かトライしたのですが、エンジンはかからず。近くを通りかかった男の人に声をかけて押してもらってやってもだめ。立ち往生している私たちの車の後ろに来てしまったタクシーのドライバーも押してくれましたがだめでした。道は狭く、両脇に車が止まっていて、そのままではどの車もこの道を通ることができないと心配していたら、近くで働く男の人が同僚のバイクをどけてくれたので、なんとか道の脇に車を停めることができました。

結局、車を押してもエンジンはかからないということで、ちょっと遠くにいる友達に電話をして来てもらい、バッテリーのお店へ牽引してもらうことになりました。友達を待っている間、さっきのタクシーのドライバーがお客さんを待っているついでにうちの旦那さんのところに来て、旦那さんと何やら長話をしていました。

日本でならすぐにJAFを呼ぶところですが、ブルガリアにもJAFのようなものがあるそうですが、まだ一般的ではないようです。だからみんな車が故障したりするのを他人事としてほうっておけないようです。

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バッテリーのお店でバッテリーを交換してもらい、目的地へ向かったときにはもう12時半になっていました。

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写真のような景色の中を1時間ひたすら走り続け、無事に田舎の家に到着しました。家がどうなっているのか、こわごわ近づいて見てみると、家は相変わらず無残な姿でしたが、庭がジャングルのように木や草でいっぱいで、見方によったら荒れ放題の庭かも知れませんが、私たちにはとても緑豊かな庭に見えました。

ここには、チェリー、栗、洋ナシ、ジャンカ(スモモの一種)の木が生い茂り、チェリーはもう実はなっていないけれど、ジャンカの実がいっぱいなっていて、下に落ちた実からアルコールのような匂いが漂っていました。ブルガリアではこのジャンカの実はラキヤというお酒を作るのに使われることが多いそうですが、実を取って食べてみたら、小さいけれど甘く、ちゃんとスモモの味がしました。そして、今はまだ実はなっていませんが、イチゴ、ローズヒップなども生えていました。

庭の景色を見て、今日ここに来るまでの苦労がすっ飛んでいきました。

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そしてこれが収穫したジャンカの実とうちの旦那さんの頭の上に落ちてきた洋ナシです。

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6件のコメント

  1. ゆむるた:

    大収穫ですね。
    トルコでも似たような果物エリキとうのを見たのですが同じ果物かな?
    放ったらかしでも育ってくれるのはいいですね。

    車が壊れたら皆で心配して見てくれるのは
    なんだか人情がまだ溢れていていいですね。
    ドイツは整備がされている分
    「自分でやれよ」っていう雰囲気がありますからね。

  2. itsuko:

    ゆむるたさん、

    ジャンカは大きさはチェリーぐらいの大きさで、始めは黄色で徐々に赤くなっていきます。
    ブルガリアでは結構どこにでもなっていて、いっぱいありすぎて珍しくもないといった感じです。

    私も今回ブルガリアの意外な一面を見た気がしました。ブルガリア人も自分でやれよといいそう
    なのに、特に若い人たちなんかそう見えるのですが、実際は違って、進んで助けてくれそうな
    感じでした。まあ、みんながみんなそういうわけではないと思いますが。

  3. タヌ子:

    我家も今年、フランスの田舎の家に泥棒が入りました。
    近所の若者の悪戯だったらしく、侵入の際に怪我をしたらしく、何も盗らずに奔走したようです。
    とてつもない田舎なので、若者の娯楽がないことが原因かも知れません。
    果樹が沢山あるお庭、いいですね。
    ギリシャは『ラキ』(葡萄の蒸留酒)、クロアチアはブルガリアと同じ『ラキア』ですが、原料はスモモではなかったと思います。プルーンの蒸留酒もあるけれど、ラキアとは呼んでいないので、今度調べておきます。
    我家にはリンゴの木が数本と、食べられない梨の木が一本しかなく、果物は皆近所の人からいただいています。
    何時頃までブルガリアにいらっしゃるのかしら?
    ゆっくり夏休みが過ごせて羨ましいです。
    我家は今年は夏休みを取りそこなったので、ちょっとストレス溜まってます。

    フランスでも国外に出たことがあまりない人は、日本人が何を食べるのか、日本食とはなんなのかを知らない人が多いです。
    日本食で人気があるのは天ぷらですね。生魚が苦手な人はまだまだ多いです。

  4. itsuko:

    家に泥棒が入るって何も盗られなくても嫌ですよね。
    後片付けは大変ではありませんでしたか?
    近所の人から果物のおすそ分け、いいですね。

    ラキヤはブドウ、アプリコットなど他の果物でも作るようです。
    残念ながら、私はお酒をあまり飲めないので、おいしいかどうかはわかりません。
    お酒を飲んでおいしいといっている人が羨ましい…。

    ブルガリアには8月末までの滞在です。このまま暑くならなければいいんですけどね。
    タヌ子さんはあまり日本へは帰られないのでしょうか。

  5. yukacan:

    「ブルガリア人皆死んでしまえ」と言うのがおかしかった。笑い事ではありませんね。でもちゃんと工事をして住める状態になる前でよかった。田舎の家、いいなあ。それにしても時間がゆったりと流れているようでリラックスされいる様子が伺えます。

  6. itsuko:

    yukacanさん、

    そうですね…。住める状態になる前でも、壁がぼろぼろになっているのを見るのは辛かったです。
    ブルガリアに長く住めなかったのはこういうこととかいろいろあったからです。
    もう何をされても、何が起こっても、あまり驚かなくなりました。
    逆に順調に行くと不安になったりして…。
    でもブルガリアも少しずつよくなってはいるようです。

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