エタル野外民族博物館

gatry_0001.jpg

ブルガリア中部に位置するガブロヴォの町、そこから8キロ離れた山の中に「エタル野外民族博物館」があります。

gatry_0028.jpg

ブルガリア伝統工芸の職人たちが実演しながら工芸品を販売しています。

atrga_0080.jpg

こちらはお菓子屋さん。クッキー、飴などを売っていました。

gatry_0053-a.jpg

鍛冶屋さん。写真左に見えるアコーディオンのような形をしたポンプから伸びた紐を手で引っ張って空気を送り、炭の火を起こします。

gatry_0053-b.jpg

起こした火で鉄を熱してハンマーで叩いて成形します。ドアの金具などを作って売っていました。

gatry_0054.jpg

「ガイタン」という民族衣装などに使われる紐を作る機械。水力を利用しています。

atrga_0088.jpg

木材を加工して木製の入れ物などを実演販売していました。この木材を削るのにも水力が利用されています。

gatry_0017.jpg

職人さんたちのお店などが並ぶ建物の裏には小さな川があって、この川の水力が利用されています。

他に、アクセサリー、帽子、ガイダというブルガリアのバグパイプ、ハーブ製品、織物などの職人さんの店がありました。

gatry_0006.jpg

職人さんたちもすごいけれど、私はこちらの洗濯所の方がおもしろかったです。上から落ちてくる水の力を利用して、カーペットなど大きなものを洗います。

gatry_0032.jpg

水が横から流れてくるタイプのものもあって、じ~っと洗濯物と水の流れに見入ってしまいました。ここは今も現役で使われていて、実際にいくらかお金を払って自宅から持ってきたカーペットなどを洗うことができるそうです。

この水の勢いであればしっかり汚れを落とせそうでした。

gatry_0037.jpg

そして、もう一つ私が注目してしまったパン職人。この地域で食べられるパン「パルレンキ」をひたすら成形してレンガ造りの釜に入れて焼いていました。

私たちとしゃべりながらでも、ピザを作るようにボール型の生地を手で伸ばし、釜にてきぱきと入れていきます。焼きむらが出来ないように、長い棒の付いたスコップで上手く釜の中のパンの位置を変えていきます。

ここで焼かれたパンはここで食べることもできるし、持ち帰りもできます。私たちもその場で買って食べました。焼き立てのパンは何もつけなくてもおいしい!

gatry_0048.jpg

そして、この博物館では職人さんの実演だけでなく、昔の家の中の様子も紹介されていました。まずは台所。

gatry_0050.jpg

家の中にあるランプの後ろ側には必ず鏡が付いていて、ランプの光が鏡に反射してもっと明るくなるという仕掛になっています。ガブロヴォの人たちはけちといわれますが、本当は倹約家で賢い人たちだとよくわかりました。実際に鍛冶屋のおじさんの店では、蛍光灯の裏側にアルミホイルがしっかり張られていました。

gatry_0049.jpg

これは寝室。ここにみんなで雑魚寝をしたようです。

gatry_0046.jpg

この野外博物館にはちょっと休憩できるカフェもあって、トルココーヒーをいただきました。砂糖がたっぷり入っていてとてもおいしかった。

「エタル野外民族博物館」は、ソフィアから車で3時間ほどかかるところにありますが、伝統工芸を見ることもできるし、景色もすばらしいところなので、ブルガリアへ来ることがあれば立ち寄るといい所だと思います。特に人が少ない朝に散歩するのがお勧めです。(開館は朝9時ごろのようですが、特に入り口がしまっているわけではなく、早朝でも敷地内に入れました。入場料を後で払えばおこられないようです。)

gatry_0039.jpg gatry_0002.jpg

ブログランキング に参加しています。 一日1回 クリックお願いします!

10件のコメント

  1. ゆむるた:

    ここは面白そうですね。
    職人とか手作りとか大好きなんです。
    ブルガリアに行ったら是非行きたいなぁ。

    今、家のカーペットをどうやって洗おうか
    考え中なんです。
    お風呂場ではちょっと大変そうだし。
    この水圧洗濯場、いいなぁ~。

  2. itsuko:

    ゆむるたさん、

    手作りが好きならばブルガリアに向いているかもしれませんね。
    ブルガリアのおばあちゃんたちは料理や身の回りのものを手作りしてきたので
    素朴でいいものを作ることができます。私ももっといろいろ知りたいのですが、
    こういうおばあちゃんたちは少なくなってきています。

    私もブルガリアでカーペットを洗うのに困りました。クリーニング屋さんに聞いたら
    クリーニングよりも車を洗うところで水洗いした方がいいと言われました。
    結局スポンジにドライクリーニング用の洗剤を水で薄めてスポンジで洗い、その後
    水ぶきしてベランダに干しておきました。エタルの洗濯場がこの辺にでもあれば
    いいんですけどね。

  3. ひつじ:

    よさそうなところですね!
    私もブルガリアに居るうちに是非たずねてみたいです。
    都会の便利さはないかもしれませんが、毎日が充実してそうですね。食べのものそうですが、
    一つ一つ丁寧に作られたのもにはかないませんね。

    焼きたてのパンが食べたくなりました。

  4. itsuko:

    ひつじさん、

    私はブルガリアの中ではソフィアよりも田舎の方が好きです。
    特に観光客があまりいないところがいいですね。
    エタルの博物館のすぐ横にあるホテルに泊まったのですが、
    ホテルはまあまあでしたが、夜、星がとてもきれいに見えて
    感動しました。

  5. タヌ子:

    山の中ということもあって、涼しげな雰囲気が伝わってきます。
    こういう民芸品の作成風景を見られるのは楽しいですよね。
    手動で風を送ったり、水力を利用したり・・・もう一度そういう自然の力を見直して、電気消費量を減らすなどの努力を私達もしなければならない時代なのではないかと思いました。
    ランプの後ろに鏡を置くなんて賢いですね。
    確かにケチと倹約は全く違いますね。
    倹約家になるには、それなりの知恵も必要。
    私が倹約家になるれまでの道のりは遠そうです!

  6. itsuko:

    タヌ子さん、

    ブルガリアにもいろんな伝統工芸があるようですが、残念なことに、
    それに使う材料を手に入れるのが難しくなったり、その技術を継承する
    人がいなくなって来ています。

    エタルのように水力を利用して何かをするのは今の時代には難しいかも
    しれませんが、せめて電気や水を節約するようになりたいですね。

  7. yukacan:

    いいところですね~。2番目の写真では妻籠、馬籠を
    思い出してしまいました。この職人さんたちは
    一応実演係と言う事で働いていらっしゃるのですね。
    一日いても飽きなさそう。そして本当にこの洗濯
    システム、すごい!うちの絨毯持って行きたいくらい。
    行ってみたいところがいっぱい!itsukoさんはここで
    何かいいお土産を見つけましたか?

  8. itsuko:

    yukacanさん、

    妻籠、馬籠というところ、知らなかったので検索して写真を見たら
    なるほど似てますね。行ってみたくなりました。

    ほとんどの職人さんたちは自分たちでテナント料を払って作りながら
    売っているそうです。でもその割りに熱心に売り込んでいるようには
    見えませんでした。そこが元共産主義の影響でしょうか。もっと上手く
    宣伝すればいいのにと余計な心配をしてしまいました。

    おみやげは、鍛冶屋さんでろうそく立て、ハーブのお店で老化防止のための
    ハーブのオイル、そしてブナの木でできた小さなまな板です。
    どれも1000円前後で、安くはないけれど、職人さんが作ったと
    いうことで買いました。今ハーブのオイルでどれだけ若返るか実験してます。

  9. yukacan:

    あはは!ハーブのオイル、何が入っているんだろう。
    ぶなの木でできたまな板、聞いただけでも使いやすそう。
    そのうち写真のせて下さいな。

  10. itsuko:

    yukacanさん、

    オイルは亜麻仁油をベースに、カモミール、ブルガリア語でズドラベッツというハーブ、トルコ語ではSardunya (bitki)と思います(wikipediaより)、ラベンダーのエッセンシャルオイルが入っているようです。
    じゃあ写真もそのうち載せるようにします。

コメントする