ブルガリアでクマになる

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今回ブルガリアへ来た一番の目的は、うちの旦那さんのはとこの結婚式で花婿の付添人になるためです。ブルガリアではこの花婿の付添人を、「クム」(男)、「クマ」(女)と呼びます。「クム」「クマ」は夫婦でなければなりません。

通常「クム」「クマ」は、自分の両親の結婚の時に「クム」「クマ」をした人にお願いし、、その人たちが事情があってなれない場合にはその子供がその役目を引き継ぎます。つまり、はとこのご両親の結婚のときに、うちの旦那さんの両親が「クム」「クマ」を務めたことから、今回その子供であるうちの旦那さんが引き継ぐことになったのです。

「クム」「クマ」の役目はいろいろありますが、その中の一つは、市役所であげる結婚式で新郎、新婦が乾杯するときに使用するシャンペングラスを用意することです。ブルガリアでは市役所で結婚の署名をし、その後教会で結婚式をあげます。ここ数日はそのシャンペングラスを探すために、ソフィアの町のグラスを売っていそうな店をほとんど全部回りました。

海外の高級食器を扱うお店では、イタリアやドイツのメーカーのグラスが1、2種類置いてあるぐらいで、どこの店もグラスに金か銀の飛び出した飾りが付いているという同じようなデザインのものしか置いていませんでした。

ブルガリアのシャンペングラスを売っているお店では、ハンドメイドで、金、銀、白のペイントで素朴な模様が描かれているグラスを5種類ほど売っていました。値段はイタリアやドイツのものの5分の1~半額ぐらいでした。

ボヘミアングラスを扱っているお店では、きれいなカットが施されているグラスがありましたが、ここでも2、3種類のグラスしか置いていませんでした。チェコに行ったらもっといろんな種類のグラスを売っているのでしょうに…。

選択肢はあまりに少なく、どれを選ぶか迷いましたが、イタリア、ドイツのグラスはデザインが私たちの好みではなかったのでバツ。ブルガリアのグラスは、せっかくブルガリアで買うのだし、ハンドペイントがかわいかったので、私ならこれがいいと思ったのですが、ブルガリア人は多分ブルガリア製品=安物というイメージを持つと思ったのでこれもバツ。そして残ったボヘミアングラスは、グラスを二つあわせて音を鳴らした時に一番きれいな音がしたので、この音が決め手となり、ボヘミアングラスのシャンペングラスを購入することになりました。

シャンペングラスを買ってそれで終わりではなく、今度はそのグラスに新郎、新婦の名前と結婚式の日付を入れてもらわなければなりません。普通に名前と日付を入れてもらうのではつまらないので、何か漢字で一文字入れようと考え、「寿」の文字を入れてもらうことにしました。

グラスに字を彫ってくれる専門のお店には、50歳ぐらいの女の人が一人座っていました。さて、この女の人は漢字を彫ることができるだろうか、失敗したら誰の責任になるのか、失敗してお金は要らないと言われたとしても、グラスは戻ってこないし…。私はとても不安になりました。でももう任せるしかしょうがないと、全く期待もせずに出来上がるまでの20分間を待ちました。

出来上がった「寿」の文字は、私の用意した紙に書かれた文字とほぼ同じ形で、外国人が書いた文字には見えませんでした。最近ソフィアでは漢字のタトゥーをしている人をよく見かけるのですが、その漢字のひどさを見ていたので、できあがりはそんなものかもしれないと、本当に心配していたのです。意外にも上手く彫れていたので一安心しました。

結婚式は今月末。初めての「クマ」体験、だんだん緊張してきています。

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10件のコメント

  1. yukacan:

    素敵なグラスが買えましたね。「寿」と言う文字を入れてもらうなんていいアイディア。私だったらなんと書いてもらったかな。「寿」は思いつかなかったかもしれません。写真のグラスにはもう彫ってあるのですか?字を彫る専門のお店があるのですね。さすが専門家は漢字も彫ってしまうのかあ。
    クマ体験レポート楽しみです。

  2. カシミリアンクイーン:

    写真で見るだけでもホレボレする美しさですね、ボヘミアングラス。
    ブルガリア人の友人の家で初めてそれに出会って(遅すぎ…)
    見た目&響きの美しさに惚れました。
    「寿」下部分に見えます!きれいに入ってますね。
    結婚されるお2人は漢字入りでラッキーですね。
    ここの結婚式は参加したことがないので、私もブログUP楽しみに待ってます!

  3. ゆむるた:

    写真でも寿の字がきれいに入っているのが見えます。
    漢字入りはめったに無いでしょうから
    素敵な贈り物になりましたね。

    私もガラスが大好きで
    ガラス屋さんを見つけてはフラフラと入ってしまいます。
    手作りで見惚れちゃうのはお値段がやっぱりするので見るだけですが(^^)。
    ボヘミアグラス、とってもカットきれいですよね。

    ブルガリアの付添いさんクマ・クムってなんだかかわいいですね。
    トルコ語では何て言うんだろう。

  4. itsuko:

    yukacanさん、

    ちょっと見えにくいけれど、グラスの下の部分に入れています。写真を拡大してみると
    わかりやすいと思います。
    私は最初グラスに文字を入れるというから、グラスの目立つところに入れると思って
    いたのですが、違いました。

  5. itsuko:

    カシミリアンクイーンさん、

    ボヘミアングラスを見た後普通のシャンペングラスを見ると、
    やはりボヘミアングラスの方がずっと素適に見えました。
    新郎、新婦も気に入ってくれるといいのですが。

  6. itsuko:

    ゆむるたさん、

    特に夏はガラス製品がきれいで涼しげですよね。
    シャンペンなんてめったに飲まないけれど、私もほしくなりました。

    ブルガリア語でたまに意味は違うけれど日本語と一緒の発音の言葉が
    あって、そういう言葉はすぐに覚えます。例えば蚊はコマルとか、
    「蚊で困る」と勝手に語呂あわせをしてすぐ覚えました。

  7. タヌ子:

    タイトルを見て、『熊』になっているitsukoさんを想像してしまいました(笑)
    ご主人のはとこさんにとっては、一生の記念品になるものなので、選ぶほうも慎重になってしまいますね。
    とても素敵なグラスなので、きっと気に入ってもらえますね。
    ボヘミアングラスはプラハで買ったのですが、かなり繊細なもので、6個あったシャンペングラスのうち、生き残っているのはたった2個。
    次回はもうちょっと頑丈なボヘミアングラスを買うつもりです。

  8. ぶーすか:

    ブルガリアからの更新楽しみに読んでいます。
    なんと、偶然!実は、私たちも来春「クム&クマ」をやる予定なんです。
    私たちの場合は、友達だから・・・なんですが。
    スピーチをする、ホロを踊る、とか、いろいろ話を聞きますが。
    なにをするのか、できるのか、不安でいっぱい。
    itsukoさんのレポートをお待ちしてます!

  9. itsuko:

    タヌ子さん、

    私はブルガリア語でクマというとき、意味はわかっていながら、頭の片隅に熊
    が現れています。

    ボヘミアングラスのお店の店員さんは音がいいことを私たちに見せるために、
    結構力を入れてチーンというよりカーンとグラスをぶつけていたので
    そんなに丈夫なのかと疑いながら見ていましたが、やはり繊細なんですね。
    6個のうち4個壊れるなんて…かなり取り扱いに注意しないといけないんですね。

  10. itsuko:

    ぶーすかさん、

    先頭に立って踊るのは聞いていましたが、スピーチは聞いていません!
    黙って言われたことさえしていればいいと思っていました。
    当日まで何をするのか聞かないことにします。聞けば聞くほど不安に
    なるので。
    でもできるだけぶーすかさんの参考になるようにクム、クマ
    体験を報告しますね。

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