甘~いけど食べたい 「バクラヴァ」
初めてブルガリアを訪れたときのこと。ソフィアの町を歩いていて、私がちょっと疲れて、何か甘いお菓子が食べたいと言うと、うちの旦那さんが自分も食べたいおいしいお菓子があると言って買ってきてくれたのが、この「バクラヴァ(バクラバ)」というパイのようなお菓子と、「ボザ」という茶色いどろっとした飲み物でした。それまでブルガリアで食べた料理はすべておいしかったので、お菓子もすごくおいしいだろうなあと期待していました。
バクラヴァを一口食べたとたん、「あま~~!」 口直しに慌ててボザを飲むと、また、「あま~~!」 その上このボザ、どろっとしていて気持ち悪い~。それ以来、ずっとバクラヴァもボザも口にすることはありませんでした。
バクラヴァは何層ものフィロ(すごく薄いパイ生地)を重ねたものに、くるみなどのナッツを挟んでシロップを染み込ませた甘いお菓子で、ボザは炒った小麦に水と砂糖を加えて発酵させた甘い飲み物です。
今年ブルガリアを訪れたとき、たまたまバクラヴァのお店が目に入りました。このお店ではいろんな種類のバクラヴァが売られていたのですが、シロップ少なめのアンカラバクラヴァというバクラヴァがあって、この時、私の頭の中に、うちの旦那さんがトルコでバクラヴァを食べたときに言った、「このバクラヴァはブルガリアのよりおいしい」という一言がよみがえりました。前に食べたときはおいしいとは思わなかったけれど、アンカラのバクラヴァはおいしいかもしれない(かなりトルコびいきです。)と思い、買って食べてみることにしました。
今回買ったバクラヴァはコーヒーと一緒に頂きました。すると、甘いけれど、バクラヴァの上の方はそんなにシロップがかかっていなくて程よい甘さですごくおいしい!(でもやっぱり普通のお菓子より甘いかも。)そしていつの間にかバクラヴァの大ファンになっていました。初めてバクラヴァを食べたときはボザという甘い飲み物と一緒だったから余計に甘く感じて、ただ甘いだけの食べ物になってしまっていたようです。
日本に帰ってからもバクラヴァが食べたくなって、とうとう自分で作ってしまいました。市販のフィロを使って作ったので簡単に出来ました。
嫌いなものも、時が経てば好きになってしまうことがよくあります。このまま行くと、来年ぐらい、ボザが大好物になっているかも知れません。
「バクラヴァ」のレシピ(25cm×25cm)
(баклава)
《参考》
全量のカロリー: 3900kcal
材料:
- 市販のフィロ 375g入り 1パック (詳しくは簡単バニツァを参照してください。)
- バター 100g
- くるみ、ピスタチオ、アーモンドなどのナッツ 125g
- シナモンパウダー 小匙1
- 砂糖 260g
作り方:
- くるみ(その他ナッツ)は細かく刻むか、フードプロセサーで粒が少し残るぐらいに細かくし、シナモンパウダーと混ぜ合わせておきます。
- バターは溶かしておきます。
- 耐熱容器か少し高さのある天板を用意し、底に刷毛で溶かしバターを塗っておきます。
*耐熱容器(天板)は25cm×25cmぐらいの大きさ(フィロを半分に折ってちょうど入る大きさ)が作りやすいです。
*ちょうどいい大きさの容器がなければ、フィロを容器に合わせて切って使ってください。 - 台の上にフィロを広げ、半分の大きさ(容器の大きさ)に切り、一枚ずつ、フィロの上面に溶かしたバターを刷毛で薄く塗り、バターを塗った面を上にして容器に敷きます。これをフィロの1/3パック分を繰り返し行います。
- ナッツとシナモンを合わせたものの半量をその上に載せて全面に伸ばします。
- その後また4.のようにバターを塗ったフィロを敷いていきます。これもフィロ1/3パック分行います。
- その上に残りのナッツとシナモンを合わせたものを載せて全面に伸ばします。
- その上に残りのフィロでまた4.のようにバターを塗ったフィロを敷いていきます
- 8.を5cmぐらいのひし形か四角になるように、フィロの端から端まで縦、横5cm間隔に包丁で底までしっかり切ります。
ひし形にする場合は容器に対して斜め方向に切ります。 - 9.を180度に予熱したオーブンで30~40分ぐらい焼きます。
- フィロが焼きあがったらシロップを作ります。鍋に砂糖と260mlの水を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火~中火で20~30分ぐらい煮詰めます。ちょっとドロッとするぐらいになったら火を止めます。
- 冷めたフィロに11.の熱いシロップを上から全面に均等になるようにかけて、常温で数時間~1日置いて、シロップが染み込んだら出来上がりです。
*ナッツの量はお好みで増やしてもいいと思います。
*フィロを敷いていく時に、フィロが少々しわくちゃになったり千切れたりしても、焼きあがったらわからなくなるので気にしなくていいです。
*私はシロップにどっぷり浸かった甘すぎるバクラヴァが好きではないのでシロップは少なめです。もっとシロップを増やしたい場合は、砂糖と水が1対1になるように量を増やしてシロップを作ってください。
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カシミリアンクイーン:
数人の外国人と一緒にキュステンディルへ向かう途中、目的地のすぐ手前で「ここがボザの産地(?)よ」と教えられました。ボザそのものを知らなかったのですが、それを説明するブルガリア人と外国人の顔と口調で「私は口にしない」と誓いました(笑)
2008/09/26 04:09バクラヴァは以前ブルガリア人のお宅でカボチャ入りのをいただき、甘いけど次々手を出してしまったのを覚えてます。甘いものは自分では買いませんが、当たるとソレに伸びる手が止まらないのが怖いです(^_^;)
タヌ子:
バクラヴァはギリシャでよく食べてました。
2008/09/26 05:25和菓子派で、甘い洋菓子はあまり好きではないのですが、この手のものは結構好きです。
クロアチアでもバクラヴァが食べられるケーキ屋さんがありますが、まだ一度も試したことがありません。
私も自分で作ってみたいなと思いつつ、夫は食べないので、自分一人のために作る気にもなれず、1年以上食べてません。
写真を見たら懐かしくなって、急に食べたくなりました(甘い飲み物と一緒には無理そう)。
ごく少量で作ってみようかな・・・
私も以前嫌いで、現在は大好物になったものがいくつかあります。
食べ物の嗜好って年々変わりますね。
ゆむるた:
すごい、バクラヴァまで手作りしてしまうとは\(^o^)/。
もう直ぐラマダンの断食期間が終わり、
バイランというお祝いの期間が始まります。
年に2回のバイランの最初は甘いバイラン。
このバクラヴァがたんまりと出てくる期間です(^^)。
私も最初はバクラヴァの強烈な甘さとナッツの香りが苦手で
2008/09/26 06:23(私はナッツ類が苦手です。)
中々手を出しませんでしたが、
最近はなんとなくトルコの濃いお茶と一緒なら
美味しいと感じるようになりました。
itsuko:
カシミリアンクイーンさん、
ブルガリアではボザが好きな人が多いみたいです。ボザを飲むと胸が大きくなるという話もよく聞きます。
海外に住んでいるブルガリア人に、バクラヴァをボザと一緒に食べたから甘すぎておいしくないよね、と同意を求めて言ったのですが、理解されませんでした。ブルガリア人にとって、バクラヴァ
をボザと合わせることに何ら問題はないようです。
かぼちゃ入りのバクラヴァは初めて聞きました。おいしそうですね~。食べてみたいです。
2008/09/26 09:11itsuko:
タヌ子さん、
バクラヴァはやはりギリシャにもクロアチアにもあるんですね。食べ比べしたら
面白そう。ボザもありそうですね。
確かに、自分ひとりのためにバクラヴァを作るのは面倒ですね。ブルガリアにいたとき
2008/09/26 09:24はお店で買えるのでバクラヴァを作ろうなんて考えませんでした。
タヌ子さんもとりあえずクロアチアのケーキ屋さんのものを試食してみては?
itsuko:
ゆむるたさん、
日本でバクラヴァが食べたければ作るしかないです~。市販のフィロを使ったので
たいしたことないですよ。
ラマダンって年に1回ですよね?なぜバイランは年に2回?
2008/09/26 09:29甘いバイランにはバクラヴァ以外のお菓子も出てきますか?
ブログで紹介されるのを楽しみにしています。
カトリーヌ・マルタン:
このお菓子、私は食べたことがないですけれど、フランスのレバノン料理店にあるお菓子が、ちょっとこれこれに似ているかも??? やたら甘いです、それも・・・。
2008/09/26 19:34yukacan:
すごい!バクラヴァ手作りですか!!!itsukoさんならトルコでもいいお嫁さんになれますね。ブルガリアではボザにバクラヴァですか。トルコではこういうお菓子はあくまでも「水」と一緒に食べます。チャイなどの飲み物と一緒だとお菓子の味が隠れてしまうといいます。ボザって甘かったでしたっけ?私は1度くらい飲んだと思うのですが…なのでもう味も覚えていません。これからの季節夜になると「ボザーッ」と言って日本の焼きいも屋さんみたいにおじさんがボザを売りに来ます。ボザについてこちらに詳しく書かれていました。
2008/09/26 21:56http://www.jp-tr.com/icerik/gurme/icecek/boza.html
itsuko:
カトリーヌ・マルタンさん、
多分レバノン料理店にあるお菓子と一緒のものと思います。バクラヴァは
2008/09/27 09:24名前は違うかもしれませんが、トルコ、アラブ、その周辺の国にもあるようです。
好きではないですか?
itsuko:
yukacan、
もしかしたらうちの旦那さんがバクラヴァとボザのどっちも好きだから一緒に食べただけかもしれません。かなりボザ好きなようですから。yukacanの旦那さんはボザ好きではないですか?
ブルガリアでもジャムは水と一緒に食べると言っていました。お茶と一緒に甘い物を食べて
おいしいと感じるのは、お茶と一緒に甘い和菓子を食べる日本の習慣のせいかもしれませんね。
トルコのボザとブルガリアのボザが全く一緒のものかわかりませんが、甘いけれど、
2008/09/27 09:40発酵が進むと酸っぱくなるって聞きました。私も2回ほどしか味見したことがありません。
ブルガリアではスーパーでプラスチックのボトルに入って売っているだけです。
ボザ売りのボザだったら私も飲んでみたいです。
ELIM:
バクラヴァは、もともと中近東起源のお菓子のようです。
2009/08/03 21:20トルコでも、中央アジアでも食されております。
確かブルガリアはトルコに占領された過去があったはずなので、
その時に伝わったのだと思いますよ。
itsuko:
ELIMさん、
そのようですね。トルコからさらに中近東とつながっているところがおもしろいですよね。
ブルガリアにはトルコの影響を受けたと思われる食べ物、ものの名前がたくさんあります。
2009/08/09 20:52うちの旦那さんはトルコに行ったときにそれを知ってびっくりしていました。
ELIM:
案外地元の人が歴史に疎かったりしますよね。
2009/08/15 16:45日本でも海外でも。
日本では、「歴女」というヘンなブームが起こっております。
ヨーロッパの人は、自分の名前がヘブライ語起源だったり
ラテン語起源だったりするのを知らない人も割と多いです。
私が知っている交友の限りではですが。
ELIM:
追伸、
2009/08/15 16:50「ブラマンジェ」も元をただせばイスラム圏起源で、
イタリア商人がレシピを持ち込んでヨーロッパじゅうに広がったようです。
Iris:
なんと、こちらにレシピがあったのですね!!
2009/08/16 20:13感動しました。
先日カフェでこのバグラワ?を初めて食べました。
甘くて脂っこくても、また食べたくなる味。
itsukoさんのブログ、本当に勉強になります!
itsuko:
ELIMさん、
実は私も歴史にはうといので、もっと勉強をしておけばよかったなあと思います。
2009/08/17 16:19ヨーロッパの事もまったく知らなくて、恥ずかしい思いをすることが多いです。
itsuko:
Irisさん、
日本のカフェでバクラヴァが食べれるのですか?
2009/08/17 16:22バクラヴァを食べると、砂糖とバターって本当に良く合うなあと思います。
ELIM:
私は本で読んだヨーロッパの歴史の知識は結構あるのですが、
2009/08/17 19:02実際に行ったことはないのですよね。
これからもいろいろ教えて下さい。
itsuko:
ELIMさん、
こちらこそいろいろ教えていただけるとうれしいです。
2009/08/18 22:51歴史の知識があって実際にその場所に行くときっと面白いでしょうね。
ELIM:
ボザって、もしかしてものすごく甘い「ミロ」みたいな感じなのでしょうか?
2009/08/20 07:03itsuko:
ミロってココアみたいな味がした覚えがあるのですが、
2009/08/21 22:38それとはだいぶ違って、ボザは、小麦粉を炒ったものを発酵させた甘い飲み物です。
香ばしい小麦粉の味に発酵からくる酸味と甘味が混じった、どろっとした飲み物です。
ELIM:
ブルガリア版甘酒なのでしょうか?
2009/08/25 19:29ちょっと飲んでみたいような、
怖いような。
itsuko:
ELIMさん、
甘酒みたいと表現されることもありますが、うちの旦那さんは甘酒を飲んだ後に
2009/08/26 15:48ボザとは全然違うと言っていました。
一度は飲んでみてもいいですね、話のネタに。
意外においしいかもしれませんよ。
ELIM:
話のネタと言えば、
2009/08/28 22:29家で育てているアイスプランツという野菜に
花が咲きました。
種が出来たら、まさに話のタネになりそうで、
期待しております。
ブルガリアでも育てている方はおられますか?
美味しいですよ。
それから、農家の皆様に、
シードハンターに気をつけよう、
在来種を大事にしようと日本から伝言があったと
お伝えください。
itsuko:
ELIMさん、
アイスプランツって花が咲くのですね。
2009/08/28 23:09ブルガリアでは見たことがないです。
結構たくさんの人が田舎で野菜を育てていると思うのですが
家庭菜園では、トマトとかきゅうりとか、結構実用的なものを育てているようです。