豚肉とサワーキャベツのオーブン焼き

ブルガリアではクリスマスイヴには動物性の食べ物は食べず、クリスマスの日に肉を食べるということを先日紹介しました。昔は肉はしょっちゅう食べれるものではなかったので、クリスマスという特別な日に豚を一匹潰してその肉を食べ、残りはソーセージやベーコンなどの保存食にしたそうです。

キャベツが山積みになって売られる10月、そのキャベツを使って保存食である『キセロ ゼレ』(サワーキャベツ)が各家庭で作られます。アパートの地下室は作ったサワーキャベツを保存するところで、この頃からアパートの地下の辺りから漬物のような匂いが漂い始めます。

昨夏ブルガリアを訪れた際、レストランのメニューに、私のお気に入り中のお気に入りのブルガリア料理、「豚肉とサワーキャベツのオーブン焼き」を見つけ注文しようとしたのですが、お店の人に、「冬しか置いてないわよ。」と冷たく言われてしまいました。サワーキャベツを使った料理は冬に食べる料理なのです。

『キセロ ゼレ』(サワーキャベツ)はキャベツの漬物のようなもの。味は白菜の漬物によく似ています。キャベツを2週間ほど塩水に浸けて作ります。味のついたご飯をこのサワーキャベツで巻いてサルミを作ったり、バニツァ(ブルガリアの薄い生地を使って作るパイ)の具にしたりします。

今回の料理はサワーキャベツを豚肉と合わせてオーブンで焼いたもので、サワーキャベツがあればとっても簡単にできる料理です。味はまったく酸っぱくなくて、豚肉の脂と一緒になってとてもおいしい料理に変身します。

この料理を作るにはまずサワーキャベツを作らなくてはなりませんが、作り方は全然難しくありません。ただ時間がかかります。ドイツに住んでいるブルガリアの人たちはよくザワークラウトを使って作るそうですから、サワーキャベツを作らなくてもザワークラウトで代用できそうです。また、豚肉でなく鶏肉でもおいしく作れます。ぜひお試しください!

「豚肉とサワーキャベツのオーブン焼き」のレシピ(3人分)

(печено пиле с кисело зеле)

《参考》
1人分のカロリー: 520kcal

材料:

  • 豚ばら肉 (あるいは鶏もも肉) 300g
  • キセロ ゼレ(サワーキャベツ) キャベツ中1/2玉分 (700g)
  • 黒粒胡椒 15粒ほど
  • パプリカパウダー 小匙1/2
  • ベイリーフ(月桂樹の葉) 1~2枚
  • 油 大匙2

作り方:

  1. 豚肉は一口大に切ります。
  2. キセロ ゼレ(サワーキャベツ)は軽く水で洗って水気を切り、ざく切りにします。
  3. 大きめのフライパンか鍋に油を引いて中火にかけ、サワーキャベツ、豚肉、黒粒胡椒、パプリカパウダー、ベイリーフを入れて軽く炒めます。
  4. 300mlほどの水を加え、時々混ぜながら10分ほど煮込みます。
  5. 薄く油を塗った耐熱容器に4.を入れ、200度に余熱したオーブンで時々混ぜながら30分ほど焼いて出来上がりです。

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「キセロ ゼレ」(サワーキャベツ)のレシピ

材料:

  • キャベツ 必要な数

作り方:

  1. キャベツは洗わずに汚れた葉、汚れた芯の部分を取り除き、漬物樽に入れます。
  2. キャベツが全部浸かるぐらいの塩水(4~5%)を加え、押さえ用の蓋(なければお皿)と漬物石をのせてキャベツが浮いてこないようにします。
  3. 樽に軽く蓋をして、2~3日に一度中の水をほかの入れ物に出し、また樽にもどします。
  4. 2~3週間ほどで出来上がります。味見をして漬物のように酸っぱくなっていたら出来上がりです。

*気温10度以下のところに置いてください。

*雑菌が入らないように、作るときにはできるだけ素手で触らないようにします。

*漬物同様、匂いがします。置く場所に気をつけてください。

*キャベツを丸ごとでなく半分に切って作ったり、ざく切りにして大きめの鍋などで作ることもできます。でもざく切りにするとサルミは作れなくなります。

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鶏肉とジャガイモのブイヨン煮込み

ブルガリアでは、鶏肉料理と言えば鶏1羽を使って料理をすることが多いようで、ちょっと古い料理本を見ると、鶏1羽を使ったレシピが非常に多いことに気がつきます。最近では日本と同じようにお肉は部位ごとに分けて売られていますが、十数年前までは1羽を買ってきて丸ごとあるいは自分で切り分けて料理に使うことが多かったようです。

「鶏肉とジャガイモのブイヨン煮込み」も本来は鶏1羽を使ってブイヨンを作り、そのブイヨンとお肉で作るのですが、今回は簡単に鶏もも肉を使って作ったブイヨン風スープと、そのスープを取ったお肉を使って作りました。

鶏もも肉だけでもスープにしっかり鶏の味が溶け出し、とてもおいしく出来上がりました。簡単ですのでぜひ作ってみてくださいね。

「鶏肉とジャガイモのブイヨン煮込み」のレシピ(4人分)

(пиле с картофи)

《参考》
1人分のカロリー: 550kcal

材料:

  • 鶏もも肉(皮付き) 2枚 (600g)
  • タマネギ 中1個 (200g)
  • トマト 中1個(200g) あるいは 缶入りトマト 200g
  • ジャガイモ 中3~4個 (400g)
  • 黒胡椒 少々
  • パセリ 少々(飾り用)
  • 油 大匙5

作り方:

  1. まずブイヨン風スープを作ります。
    鶏もも肉は皮付きのまま一口大に切り、800mlの水と一緒に鍋に入れ、水が沸騰するまでは中火で、沸騰した後は弱火にして30分ほど茹でます。
    この茹で汁がブイヨン風スープになります。
    鶏の皮を食べない場合は茹でた後少し冷めてから皮を取り除いておきます。
  2. 鶏肉を茹でている間に、ジャガイモは5ミリほどの薄切りにし、タマネギ、トマトはみじん切りにします。
  3. フライパンに油を入れて弱火~中火で熱し、ジャガイモを柔らかくなるまで(串を刺してすっと通るぐらいまで)表と裏を焼き、焼けたら別の入れ物に取っておきます。
  4. 同じフライパンと油を使ってタマネギと50mlほどの水を加えて中火で炒め、更にトマトを加えて炒めます。
  5. ジャガイモを戻し入れ、茹でた鶏肉、1.の茹で汁、塩小匙1を入れて軽く混ぜ、その後は混ぜたりせずにそのまま10分弱火で煮込みます。味見をして塩が足りなければ足します。
  6. お皿に盛り付け、黒胡椒、パセリを振りかけて出来上がりです。
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キュフテのヨーグルトソース焼き

dsc_0017n1.jpg

久しぶりにブルガリアのハンバーグ、キュフテを作りました。

キュフテの作り方は日本のハンバーグとほとんど同じです。違うところは、タマネギは炒めずにそのままお肉と混ぜてしまうところと、大きさは日本のものより小さめであることぐらいです。食べるときにはケチャップは付けずにそのままいただきます。

今回作ったキュフテには、パセリのみじん切りと、パン粉の代わりに冷やご飯を入れました。タマネギをたっぷり入れたかったので、日本式に炒めてからお肉と混ぜました。

通常はこれをフライパンで焼けば出来上がりですが、ちょっとバリエーションを加えるために、ヨーグルトのソースと一緒にオーブンで焼きました。

キュフテとしてそのまま食べてももちろんおいしいですが、ヨーグルトソースと一緒に焼くと、少し酸味のあるヨーグルトソースがキュフテをあっさり食べやすいものに変えてくれます。

ちょっといつもと違うハンバーグ、「キュフテのヨーグルトソース焼き」をぜひお試しくださいね。

「キュフテのヨーグルトソース焼き」のレシピ(5人分)

《参考》
1人分のカロリー: 400kcal(豚挽肉使用)

(кюфтета на фурна в сос от кисело мляко)

材料:

  • 豚か牛挽肉 500g
  • タマネギ 大1個 (270g)
  • 冷やご飯 茶碗2/3杯 (100g)
  • パセリ 6枝ぐらい (お好みで)
  • 卵 3個
  • プレーンヨーグルト 400g
  • にんにく 2片
  • 黒胡椒

作り方:

  1. タマネギはみじん切りにして、油を引いたフライパンであめ色になるまで炒め、冷ましておきます。
  2. パセリは葉の部分をみじん切りにしておきます。
  3. ヨーグルトと卵2個と摩り下ろしたにんにくを小さなボウルに入れてよく混ぜ合わせ、塩少々、胡椒少々で味付けしておきます。
  4. ボウルに肉、タマネギ、冷やご飯、みじん切りにしたパセリ、卵1個、塩小匙1ぐらい、胡椒少々を加えてよく練って混ぜ合わせます。
    *冷やご飯はよくほぐしてから入れてください。
  5. 4.を10等分にし、丸めて小さめのハンバーグの形にします。
  6. フライパンに油を引いて中火で熱し、5.を入れて表と裏焦げ目が付くぐらいまで(片面30秒ぐらいずつ)焼きます。その後弱火にして蓋をし、5分ほど焼きます。
  7. 耐熱容器にキュフテを並べ、上からヨーグルトソースを回しかけ、250度に余熱したオーブンで15~20分ほど焼きます。少し焦げ目が付いたら出来上がりです。

*冷やご飯でなくパン粉やパンを使って作ってもいいです。

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鶏胸肉とマッシュルームのクリーム煮~ソフィア風~

ブルガリアへ行ったら必ず行くブルガリア料理のレストランがあるのですが、そこでよく注文するのが「鶏胸肉とマッシュルームのクリーム煮~ソフィア風~」。鶏胸肉とたっぷりのマッシュルームの入ったクリーム煮です。きゅうりのピクルスも入っているのですが、先日「ルロ ステファニー」を作るときに使ったきゅうりのピクルスが家にまだ残っていたので、レシピを探して作ってみました。

マッシュルームから出るおいしい出汁とピクルスの程よい酸味、そして生クリームがうまくマッチしています。生クリームが入っていますが、しつこい味にはならず、カロリーも意外に低いです。我が家ではめったに生クリームを使うことがありませんが、たまにはこういう料理もいいかと思います。

ブイヨンやコンソメスープの素を使っていないのにとてもおいしくできました。料理をするのが面倒なときでも、材料さえそろっていればフライパンで簡単にできるから助かります。一度お試しくださいね。

「鶏胸肉とマッシュルームのクリーム煮~ソフィア風~」のレシピ(4人分)

(пиле с гъби по софийски)

《参考》
1人分のカロリー: 380kcal

材料:

  • 鶏胸肉 皮なし 400g
  • 生クリーム 200ml
  • マッシュルーム 2パック (250~300g)
  • にんじん 中1本 (120g)
  • きゅうりのピクルス 3~4本 (70g)
  • バター 大匙1
  • 小麦粉 大匙1ぐらい
  • 塩 小匙1/2ぐらい
  • 黒胡椒 少々
  • ディル 少々 (お好みで)

作り方:

  1. 鶏肉は一口大に切ります。
  2. マッシュルームは薄切りに、にんじんは小さめの角切りにします。
  3. ピクルスは適当な大きさに切っておきます。
  4. フライパンを中火で熱してバターを加え、バターが溶けたら鶏肉を加えて炒めます。
  5. マッシュルーム、にんじんを加えて炒め、蓋をして5分ほど弱火~中火で加熱し、生クリームを加えてまた蓋をし、にんじんが柔らかくなるまで5分ほど煮込みます。
  6. にんじんが柔らかくなったら火を止めて、ピクルス、塩、胡椒、刻んだディル(お好みで)を加えて混ぜ合わせます。
  7. フライパンからお玉1杯分ぐらいのスープをボウルに移し、そこに小麦粉を加えてよく混ぜ合わせ、またフライパンに戻します。(小さな玉ができても大丈夫です。)
  8. フライパンを中火に掛けてよく混ぜます。少しとろみが付いたら出来上がりです。
    *もっととろみをつけたい場合は加える小麦粉の量を増やしてください。

*付け合わせをマッシュポテトやバターライスにすると、ソースを残すことなく食べることができるしおいしいです。

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牛塊肉のオーブン焼き

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うちでは牛肉はあまり食べないのですが、久々に牛肉料理を作りました。本当は子牛肉で作る料理ですが、今回はオーストラリア牛で代用しました。

作り方は簡単で、塩、黒胡椒、スパイスを肉にすり込んでオーブンで焼くだけです。肉のうまみが詰まったソースをかけていただきます。ソースを作るのも簡単で時間はかかりません。

ちょっとしたご馳走になりそうなこの料理をぜひ一度お試しくださいね。

「牛塊肉のオーブン焼き」のレシピ(3人分)

(телешко печено)

《参考》
全量のカロリー: 1100kcal(もも肉使用)

材料:

  • 牛塊肉 500g
  • 塩 小さじ1/2~2/3
  • 黒胡椒 少々
  • オールスパイス 少々
  • ベイリーフ 1~2枚
  • バター 大匙1と1/2

(ソース)

  • タマネギ 小1/4 (30g)
  • トマトピューレ 大匙1 あるいは 缶入りトマト 50g
  • 小麦粉 小匙1
  • 油 少々

作り方:

  1. 牛肉全体に塩、胡椒、オールスパイスをよくすり込み、所々ナイフで刺して浅く切り込みを入れます。
  2. 牛肉を包めるぐらいの大きさのクッキングペーパーを用意し、その上に牛肉を載せます。
  3. 牛肉の上にベイリーフを載せ、その上にバターをいくつかに分けて載せます。
  4. クッキングペーパーで牛肉をしっかり包んで耐熱容器に入れます。
    *牛肉を直接天板に載せるとソースに使う肉汁が集めにくくなるので、できれば肉がちょうど入るぐらいの大きさの耐熱容器に入れるほうがいいです。
  5. 180度に余熱したオーブンで30~40分ほど焼きます。
  6. ソースを作ります。小さな鍋かフライパンに油を引いて中火で熱し、みじん切りにしたタマネギ、水大匙1ほどを入れてタマネギがやわらかくなるまで炒めます。
  7. トマトピューレ(あるいは細かく刻んだ缶入りトマト)を加えて炒め、さらに小麦粉を加えて炒めます。
    *缶入りトマトを使う場合はトマトをつぶしながら炒めてください。
  8. 牛肉を焼いた後の肉汁を加えてよく混ぜ、沸騰したら塩加減をみて、塩が強すぎたら水を加えて味を調整します。切ったお肉にソースをかけて出来上がりです。

*牛肉の大きさによって焼き時間を調整してください。1キロの塊だと焼き時間は500gの塊の倍ぐらいの時間がかかると思います。

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