2009/08/09 21:04
野菜に詰め物をした料理はいろいろありますが、今回はトマトの詰め物をご紹介します。
中をくりぬいたトマトに挽き肉を詰めて、その上にチーズをのせてオーブンで焼きます。
お米が入ったブルガリア風トマトの詰め物。簡単でとってもおいしいので一度お試しください。
「トマトの詰め物〜ブルガリア風」のレシピ(4〜8人分)
(пълнен домат)
材料:
- トマト 熟れすぎていないもの 中8個ぐらい(2キロ)
- 牛挽き肉 あるいは 牛豚合挽き肉 200g
- 玉ねぎ 中1/2個 (100g)
- ベーコン 50g
- 米 40ml
- 卵 1個
- バター
- すり下ろしたカシュカバル(ブルガリアの黄色いチーズ)あるいは ピザ用チーズ 50〜80g
- パセリ 1〜2枝ぐらい(なくてもOK)
- 塩
- 黒胡椒
作り方:
- トマトは洗って厚み1センチほどを残して中をくりぬいておきます。
くりぬいたトマトの中身のうち大匙8ぐらいとチーズと胡椒少々を合わせておきます。
(くりぬいたトマトの残りは他の料理に使ってください。)
- 玉ねぎ、パセリはみじん切りにしておきます。
- ベーコンは細かく刻んでおきます。
- 米は洗ってざるに上げておきます。
- フライパンにバター大匙1を入れて中火にかけ、玉ねぎを透き通るまで炒めます。
- さらに肉、ベーコン、米、パセリを加えて炒め、塩、胡椒で味付けします。
- 火を止めて卵を加えてよく混ぜます。
- 1.のトマトの中に塩少々を振りかけ、7.をトマトの2/3が埋まるまで詰めます。
その上に1.のトマトとチーズを合わせたものをのせ、そしてバターひとかけらをのせます。
- すべてのトマトを同じように詰めて、耐熱容器に並べ、耐熱容器の底に1センチほどの高さになるぐらいの水を加え、180度に予熱したオーブンで20分ほど焼きます。
お米に火が通ったら出来上がりです。
*チーズの量とそれに合わせるトマトの量はトマトの大きさによって調整してください。
*こんなにたくさん作らないときには卵1個も必要ないので、そういうときは卵を省いてしまってもいいと思います。
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2009/08/02 23:04
久々の更新です。この2ヶ月の間にブログの更新を楽しみに覗きに来てくれていた方々、ごめんなさい。更新しなかったのに特別な理由があったわけではなく、単に更新をさぼっていただけです…
最近1930年代のブルガリア料理のレシピが手に入りました!久しぶりに何か新しいブルガリア料理を作ってみたくなりました。まずはその中からおいしそうだった「アーモンドケーキ」のレシピを紹介します。
このケーキのクリームがとてもおいしいです!簡単に説明すると、カスタードクリームとバタークリームとアーモンドが混ざったクリームで、バターが入っているのに重くありません。
一度チョコレートをたっぷりかけてお試しください。
「アーモンドケーキ」のレシピ(直径15センチ丸形一台分)
(бадемова торта)
材料:
(スポンジ生地)
- 卵 2個
- 粉砂糖 60g
- 薄力粉 50g
- バター 50g
- レモンの皮 1/2個分(なくてもOK)
(クリーム)
- 卵の黄身 2個分
- 粉砂糖 40g
- 牛乳 80ml
- 薄力粉かコーンスターチ 小匙1/2
- 無塩バター 80g
- アーモンプードル(アーモンドパウダー) 40g
- バニラ 少々 (お好みで)
- ラム酒 少々 (お好みで)
(仕上げ)
作り方:
(スポンジ生地)
- 卵は冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。
- 粉砂糖、薄力粉はふるっておきます。
- バターは溶かしておきます。
- レモンの皮はすりおろしておきます。
- ボウルに卵と粉砂糖を入れ、しっかり泡立てます。
- 5.に薄力粉を少しずつ加えながら混ぜ、更に溶かしバターとレモンの皮を加えて混ぜます。
- 敷き紙を敷いたケーキ型に6.の生地を流し入れ、2回ほど型をちょっと持ち上げて下に落とし、生地の中の空気を抜きます。
- 170度に予熱したオーブンで30分ほど焼きます。串を差してみて串に生地がくっつかなければオーブンから出してケーキクーラーなどに取り出し、逆さに置いて冷ましておきます。
(クリーム)
- バターは冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。
- 粉砂糖と薄力粉(あるいはコーンスターチ)はふるっておきます。
- 鍋に卵の黄身と粉砂糖と薄力粉(あるいはコーンスターチ)を入れて泡立て器でよく混ぜ、更に牛乳を加え、混ぜながら弱火にかけます。
- クリーム状になったら鍋を火から下ろします。
- 1.のバターをボウルに入れ、クリーム状になるまで木べらでよく混ぜ、アーモンドプードル(アーモンドパウダー)、バニラ(お好みで)、ラム酒(お好みで)を加えてよく混ぜ合わせます。
- 更に4.のクリームを加えてしっかり混ぜ合わせます。
(仕上げ)
- スポンジ生地を3枚にスライスし、スポンジの間と表面にクリームを塗ります。
- ピーラーなどで削ったチョコレートをケーキの上に振りかけたら出来上がりです。
*スポンジケーキは市販のものや他のレシピで作ってもおいしくできると思います。
*私はオリジナルのレシピ通り粉砂糖を使用しましたが、グラニュー糖や上白糖を使ってもいいと思います。
*冷蔵庫で冷やしてからの方がクリームがしっかりして食べやすくおいしいなります。
*チョコレートはたっぷりかけた方がおいしいです。
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2009/05/29 21:13
このサラダ、何故「修道僧のサラダ」(калугерска салата)と呼ばれるのかわかりませんが、ブルガリアのレストランのメニューになっているサラダの中でお気に入りの一つです。ピーマンときゅうりのサラダに、トマト、ナス、ピーマンをペースト状にしてにんにくを効かせた『キョポオル』(以前に紹介しています。)というサラダを添えたものです。
ピーマンときゅうりのサラダは、味はさっぱりしていますが、ピーマンは焼いて皮を剥いているからぐにゅっと柔らかく、そしてその中にびっしり詰まったきゅうりはシャキッとしていて、噛んだ時の触感がとてもいいです。ディルとの相性もばっちりです。
キョポオルはそれだけで食べてもおいしいのですが、ペースト状なので、あっさりしたピーマンときゅうりのサラダにぴったり合ったソースかドレッシングのようです。
時間も手間もかかりますが、たまにはこんな手の込んだサラダを作ってみてはどうでしょう?
「修道僧のサラダ」のレシピ(4人分)
(калугерска салата)
材料:
- ピーマン 大きめで、できれば肉厚のもの 4個
- きゅうり 中1本
- ディル (できれば生のもの)2〜3枝
- 油 少々
- 塩 少々
- キョポオル(以前紹介したことのあるサラダ、食べたい日の前の日に作っておいたほうがおいしいです。)
- オリーブ 4粒(なくてもOK)
作り方:
- ピーマンはオーブンかトースターで30分ほど全面がちょっと焦げるぐらいまで焼きます。焼けたら新聞紙に包んでおき、冷めたら皮を剥いてへたと種を取り除いておきます。
(キョポオルでも焼いて皮を剥いたピーマンが必要なので、キョポオルの分と一緒に作ってしまった方が楽です。)
- きゅうりは皮を剥き、包丁で千切りにするか、西洋おろし金で細長くおろしておきます。
- ボウルに2.のきゅうりを入れ、油、塩、細かく刻んだディルを入れて混ぜます。
- 1.のピーマンに3.のきゅうりを詰めてお皿に並べ、キョポオルを添えてオリーブを飾ったら出来上がりです。
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2009/05/26 21:38
ユフカの食べ方その2はデザートレシピです。パスタのデザートっておいしいのかおいしくないのか、ちょっと味に自信がなかったので、かなり少なめの分量で味見用に作ってみました。
レシピを見て気づかれると思うのですが、焼きプリンにユフカが入っているという超単純なレシピです。
一口目を食べたときはデザートとしてちょっと物足りないなあと思ったのですが、とてもやさしい味で食べやすく、食べ終わった後にまた食べたいと思わせてくれる家庭的な味でした。一日で食べ終わってしまったので次の日にまた作ってしまいました。
実はブルガリアにはユフカの代わりにマカロニを使った同じようなデザートがあります。もしかしたら最近作らなくなったユフカの代わりにマカロニが使われているのかもしれません。
「ユフカと牛乳のオーブン焼き」のレシピ(直径16センチ丸形1台分)
(млечна баница с юфка)
材料:
- 乾燥ユフカ 50g
- 卵 1個
- 砂糖 大匙4(40g)
- 牛乳 250ml
- バター 大匙1
作り方:
- 薄くバターを塗った耐熱容器にユフカを平らに並べ、その上にちぎったバターをのせ、180度に予熱したオーブンで5分ほど焼きます。
- ユフカを焼いている間に、ボウルに卵と砂糖を入れて泡立て器でよく混ぜ合わせておきます。
- 鍋に牛乳を入れて火にかけ、沸騰直前で火を止めて2.の卵と砂糖の入ったボウルに入れてよく混ぜ合わせます。
- ユフカの入った耐熱容器をオーブンから出して3.を注ぎ入れ、またオーブンに戻して180度で30分焼きます。表面に少し焦げ目が付いたらできあがりです。
冷めた後、冷蔵庫で冷やしてからいただきます。
*もしマカロニを使って作るなら、マカロニを茹でてからオーブンで焼いてください。
*2回目に作ったときにはユフカの量はそのまま、卵、砂糖、牛乳をレシピの倍の量にして作りました。牛乳と卵好きの私にはこちらの方がお気に入り!
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2009/05/21 12:49
ブルガリアのパスタ『ユフカ』でどんな料理ができるのか、私もユフカの食べ方をよく知らなかったのでとっても楽しみにしていました。
スパゲティやアジアの麺の食べ方を想像していた方はがっかりするかもしれまんが、 一番一般的なユフカの食べ方は、茹でたユフカにシレネ(ブルガリアの白いチーズ)をかけて食べるというものです。そのユフカの茹で具合も歯ごたえが残るように茹でるのではなく、柔らかめに茹でます。
うちでスパゲティを作るときに、よくうちの旦那さんに麺が硬すぎる、もっと柔らかく茹でてと言われていました。最近では、私用の麺は早めに鍋から取り上げ、うちの旦那さんのはそれからさらに5分ほど長く茹でます。ユフカを茹でてみて、彼の麺の柔らかさの基準は、ユフカから来ているのではないかと思いました。
茹で上がったユフカにかけるチーズは、今回はシレネがなかったので、カッテージチーズで代用しました。茹でたユフカにチーズをかけるだけなんて料理じゃないと思っていた私ですが、食べてみると、あっさりしていますが、その分ユフカのおいしさが引き立ってとても食べやすいものでした。ちゃんとシレネを使って作ったら、もっとコクがあってもっとおいしかったかもしれません。
茹でたユフカにチーズをかけたあと、さらに砂糖をかけて食べる人もいるということです。また、茹でたユフカに砂糖をかけて食べるという食べ方もあるようです。つまり、ユフカはデザートにもなりうる麺だったのです。
ということで、次回はユフカのデザートとしての食べ方をご紹介します。
「茹でユフカ」のレシピ
(юфка със сирене)
材料:
- 乾燥ユフカ 適量
- バター 少々
- シレネ あるいは カッテージチーズなど 適量
- 塩 (カッテージチーズを使用する場合のみ)少々
- 砂糖 (お好みで)少々
作り方:
- 鍋に水をいれて火にかけ、沸騰したらユフカを入れて柔らかくなるまで7分ほど茹でます。
- 茹で上がったユフカを水で洗って水気を切り、お皿に盛り付けます。
- 溶かしバターとチーズをのせて(カッテージチーズを使うなら塩もかけて)出来上がりです。
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