ブルガリアでクマになる

TS3E0869

今回ブルガリアへ来た一番の目的は、うちの旦那さんのはとこの結婚式で花婿の付添人になるためです。ブルガリアではこの花婿の付添人を、「クム」(男)、「クマ」(女)と呼びます。「クム」「クマ」は夫婦でなければなりません。

通常「クム」「クマ」は、自分の両親の結婚の時に「クム」「クマ」をした人にお願いし、、その人たちが事情があってなれない場合にはその子供がその役目を引き継ぎます。つまり、はとこのご両親の結婚のときに、うちの旦那さんの両親が「クム」「クマ」を務めたことから、今回その子供であるうちの旦那さんが引き継ぐことになったのです。

「クム」「クマ」の役目はいろいろありますが、その中の一つは、市役所であげる結婚式で新郎、新婦が乾杯するときに使用するシャンペングラスを用意することです。ブルガリアでは市役所で結婚の署名をし、その後教会で結婚式をあげます。ここ数日はそのシャンペングラスを探すために、ソフィアの町のグラスを売っていそうな店をほとんど全部回りました。

海外の高級食器を扱うお店では、イタリアやドイツのメーカーのグラスが1、2種類置いてあるぐらいで、どこの店もグラスに金か銀の飛び出した飾りが付いているという同じようなデザインのものしか置いていませんでした。

ブルガリアのシャンペングラスを売っているお店では、ハンドメイドで、金、銀、白のペイントで素朴な模様が描かれているグラスを5種類ほど売っていました。値段はイタリアやドイツのものの5分の1~半額ぐらいでした。

ボヘミアングラスを扱っているお店では、きれいなカットが施されているグラスがありましたが、ここでも2、3種類のグラスしか置いていませんでした。チェコに行ったらもっといろんな種類のグラスを売っているのでしょうに…。

選択肢はあまりに少なく、どれを選ぶか迷いましたが、イタリア、ドイツのグラスはデザインが私たちの好みではなかったのでバツ。ブルガリアのグラスは、せっかくブルガリアで買うのだし、ハンドペイントがかわいかったので、私ならこれがいいと思ったのですが、ブルガリア人は多分ブルガリア製品=安物というイメージを持つと思ったのでこれもバツ。そして残ったボヘミアングラスは、グラスを二つあわせて音を鳴らした時に一番きれいな音がしたので、この音が決め手となり、ボヘミアングラスのシャンペングラスを購入することになりました。

シャンペングラスを買ってそれで終わりではなく、今度はそのグラスに新郎、新婦の名前と結婚式の日付を入れてもらわなければなりません。普通に名前と日付を入れてもらうのではつまらないので、何か漢字で一文字入れようと考え、「寿」の文字を入れてもらうことにしました。

グラスに字を彫ってくれる専門のお店には、50歳ぐらいの女の人が一人座っていました。さて、この女の人は漢字を彫ることができるだろうか、失敗したら誰の責任になるのか、失敗してお金は要らないと言われたとしても、グラスは戻ってこないし…。私はとても不安になりました。でももう任せるしかしょうがないと、全く期待もせずに出来上がるまでの20分間を待ちました。

出来上がった「寿」の文字は、私の用意した紙に書かれた文字とほぼ同じ形で、外国人が書いた文字には見えませんでした。最近ソフィアでは漢字のタトゥーをしている人をよく見かけるのですが、その漢字のひどさを見ていたので、できあがりはそんなものかもしれないと、本当に心配していたのです。意外にも上手く彫れていたので一安心しました。

結婚式は今月末。初めての「クマ」体験、だんだん緊張してきています。

ブログランキング に参加しています。 一日1回 クリックお願いします!