手作りフィロの「ダルパナ バニツァ」
「ダルパナ バニツァ(バニッツァ)」の“ダルパナ”とは、ブルガリア語で“引っ張られた”という意味で、バニツァは、シレネというブルガリアの白いチーズが入ったパンのような食べ物で、以前、市販のフィロ(薄い生地)を使ったバニツァの作り方を紹介しました。
市販のフィロを使用すれば簡単にバニツァが作れますが、やはり手作りのフィロで作ったバニツァにはかないません。私はフィロを手作りしたことがありますが、生地を捏ねるのも大変、麺棒で伸ばすのも大変で、しばらく作っていませんでした。
ところが、つい最近、麺棒で伸ばさなくても作れる手作りフィロのレシピを見つけて、もう一度作ってみようかという気持ちになりました。フィロの伸ばし方は、ピザ職人が両手を使って空中でピザの生地をまわしながら伸ばすような感じ(理想としては、です。)で、上手くいけば麺棒で伸ばすよりかなり早くできます。
生地を用意して、さあこれからピザ職人に挑戦しようと思ったとき、突然うちの旦那さんが現れました。彼は、私が一つ作ってあまり上手くできなかったのを見て、自分で生地を持って作り始めました。いつも面白そうなところになるとタイミングよく現れます。
手作りフィロをなんとか二人で作り上げ、チーズを入れて、丸めて、じゃあ焼く前の写真を撮っておこうかと旦那さんがバニツァの入れ物をいじっていたその時、“がちゃん!”という音がしたかと思ったら、バニツァの入れ物が、みごとに上下ひっくり返った状態でテーブルの上に落ちていました。
二人とも、しばらく無言。しかし、“頭の回転の速い”うちの旦那さんが、冷静に、「じゃあここ押さえてて。」と私に入れ物を押さえるように指示、彼はテーブルの上の傷防止用の大きなガラス板を両手で持ち上げて、下に入れ物、上はガラス板の状態にし、なんとか元の状態に戻すことに成功しました。
この後は私もうちの旦那さんも2年分ぐらいの疲れがどっときてしまい、バニツァを食べるときにはいったん回復したものの、その後疲れに食べすぎが加わってまた二人ともダウンしてしまいました。
写真のバニツァ、渦巻きの中心がちょっとずれていますが、もちろん、わざとではありません。
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「ダルパナ バニツァ」のレシピ(直径28センチの円形1個分)
(дърпана баница)
材料:
- 強力粉 500g
- 卵 2個
- 塩 小匙1
- 油 大匙1
- 酢 大匙1
- ぬるま湯(40度ぐらい) 140~150ml
- シレネ(フェタチーズ) 150g~200g
- 卵 2個
- バター 60g
作り方:
- シレネ(フェタチーズ)は、パッケージから取り出し、タッパーに入れて水を張り塩抜きをしておきます。(そのまま使うとかなり塩辛いです。)
- ボウルに強力粉、卵2個、塩、油、酢、ぬるま湯をあわせてよく混ぜ、一塊になったら台の上に取り出し、表面がつるつるになるまでよく捏ねます。
- 生地を6つに分けて丸め、表面に薄く油(分量外)を塗って濡れふきんをかぶせて15分休ませます。
- 休ませた後、丸い生地を上から押さえて厚さ1センチほどの円盤型にして、べたつきそうであればまた少し油を塗って、濡れふきんをして20分休ませます。
- 休ませている間に、ボウルにチーズ、卵2個を入れてよく混ぜ合わせておきます。バターは溶かしておきます。
- 台の上に大きめの紙(新聞紙1面ぐらいの大きさ)を敷き、粉を振っておきます。
- 生地を両手で持ち、真中から1ミリぐらいの厚さになるように薄く伸ばしていきます。生地の重さで伸びていくという感じでしょうか。コツは真中からちゃんと伸ばしていくこと。端が伸びてからでは真中を伸ばすことはできません。
手だけでできないときは紙を敷いた台の上で地道に真中から端へ向かって引っ張って伸ばしていきます。
やっていくうちに上手くなっていきますし、多少穴が開いたり均等に薄く延ばすことができなくても巻いてしまえばわかりません。
- 伸ばした生地の上に溶かしバターを刷毛で塗り、その上にチーズと卵をあわせたものの1/6を広げます。
- 生地を端から巻いていき、棒状にします。まず1本出来上がったら、バターを塗った直径28センチぐらいの丸い耐熱容器か、なければクッキングシートを敷いた天板に、渦巻状になるように生地を並べていきます。それを繰り返します。
- 渦巻状の生地の上に刷毛でバターを塗ります。
- 200度に予熱したオーブンで30分焼きます。きつね色に焦げ目がつけば出来上がりです。
