2008/10/28 00:58
うちの旦那さんが市販のフィロ(薄いパイ生地)を使って3種類のバニツァを作ってくれました。
一般的にシレネ(ブルガリアの白いチーズ)が入ったものをバニツァと呼ぶことが多いのですが、シレネ以外に、ほうれん草、リーキ(リーク、ポロネギ)、挽肉、キャベツ、『コプリヴァ』(коприва、日本名:イラクサ)=ブルガリアではどこにでも生えている草みたいなもので、触るとちくっと痛みが走る=、『キセレッツ』(киселец、日本名:スイバ)=酸っぱい菜っ葉でこれもどこにでも生えている草みたいなもの=、そしてかぼちゃを入れることもあります。
チーズが入ったバニツァとかぼちゃの入った甘いバニツァ(ティクヴェニック)は以前レシピを紹介しました。まだまだバニツァの種類はありますが、いずれレシピとして紹介することがあると思うので、説明はこれぐらいにしておきます。
今回作ったバニツァは、ほうれん草、白ネギ、挽肉の入ったもの。白ネギのものは本当はリーキを使って作るのですが、また白ネギで代用。私はこの3種類の中では白ネギのバニツァが一番お気に入りです。カッテージチーズを使ったのでカロリー控えめに出来上がりました。
バニツァは市販のフィロを使えば簡単にできます。いろんな味のバニツァをどうぞお試しくださいね!
「バニツァ3種(ほうれん草、白ネギ、挽肉)」のレシピ(各1個分)
《参考》
1個分のカロリー: 1000kcal(ほうれん草とカッテージチーズ)、1000kcal(白ネギとカッテージチーズ)、1400kcal(豚挽肉)
材料:
(ほうれん草)
(баница със спанак)
- ほうれん草 1束 (200g)
- 卵 1個
- カッテージチーズ あるいは シレネ、フェタチーズ 120g
- プレーンヨーグルト 大匙1
- ベーキングソーダ(重曹) 一つまみ
- 塩 小匙1/3~1/2(カッテージチーズ使用の場合のみ)
- 油
(白ネギ)
(баница с праз)
- 白ネギ 太めのもので白い部分のみ 2本 (300g)
- 卵 1個
- カッテージチーズ あるいは シレネ、フェタチーズ 120g
- プレーンヨーグルト 大匙1
- ベーキングソーダ(重曹) 一つまみ
- 塩 小匙1/3~1/2(カッテージチーズ使用の場合のみ)
- 黒胡椒 少々
- 油
(挽肉)
(вълча баница)
- 豚か牛挽肉 300g
- タマネギ 小1個 (160g)
- 塩 小匙1/3~1/2
- 黒胡椒 少々
- 油
(共通)
- 市販のフィロ (クオカ、ダイニングプラスなどの通販で買えます。) 22枚入り 1箱 (375g)
- バター 75gぐらい
作り方:
- ほうれん草のフィリングを作ります。
①ほうれん草はフードプロセッサーか包丁で細かく刻みます。
②ボウルにヨーグルトとベーキングソーダ(重曹)を入れてよく混ぜ、更にチーズと卵を加えてよく混ぜます。
③フライパンに油を引いてほうれん草を炒め、火が通ったらカッテージチーズを使用する場合のみ塩で味付けします。
④ほうれん草をチーズの入ったボウルに移してよく混ぜます。
- 白ネギのフィリングを作ります。
①白ネギはフードプロセッサーか包丁で細かく刻みます。
②ボウルにヨーグルトとベーキングソーダ(重曹)を入れてよく混ぜ、更にチーズと卵を加えてよく混ぜます。
③フライパンに油を引いて白ネギを炒め、火が通ったら塩(カッテージチーズを使用する場合のみ)、胡椒で味付けします。
④白ネギをチーズの入ったボウルに移してよく混ぜます。
- 挽肉のフィリングを作ります。
①タマネギはみじん切りにします。
②フライパンに油を引いタマネギを炒め、更に挽肉を加えて炒め、火が通ったら塩、胡椒で味付けします。
- 小さな鍋にバターを入れて弱火にかけて、溶けたら火から下ろします。
- フィロを2枚を1組として、長い辺の方を横にしてテーブルに広げます。
- 刷毛で溶かしバターをフィロの全面に薄く塗り、それぞれのフィリングの1/4ほどの量をフィロの下端に薄く延ばし、フィリングを延ばした側からくるくる巻いていき、棒状にします。
- 棒状に巻いたものは、バターを薄く塗った天板に、くるくる渦巻き状になるように巻いていきます。同じ種類のフィリングのものを4本ほどくっつけて巻いて一つのバニツァにします。
- 全部同じようにして巻き終わったら、上面に刷毛で溶かしバターを塗って、180度に余熱したオーブンで30分焼いて出来上がりです。
*各フィリングに必要なフィロの枚数は8枚ぐらいでした。
*フィロが少々破けたり千切れたりしてもそのまま巻いてしまって大丈夫です。
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2008/10/22 18:32
ブルガリアの朝食には、これまでに紹介したバニツァ、チーズと卵のトースト、メキツイなどがありますが、他に固くなったパンをスライスして、溶き卵に浸して油かバターを引いたフライパンで焼いただけのブルガリア風フレンチトースト、「パルジェニ フィリイキ」(пържени филийки)というものもあります。これは蜂蜜や粉砂糖をかけて頂きます。
(パルジェニ フィリイキ)
そして今回ご紹介するカッテージチーズとヨーグルトが入ったパン。ブルガリア語で「マルゼリヴィ トプチェタ」(мързеливи топчета)と言い、意味は『怠け者のボール』。こちらも朝食にぴったりです。
パンといってもイーストではなくベーキングソーダで生地を膨らませるので、材料を混ぜ合わせてボール型にしてオーブンで焼くだけ。すごく簡単に作れるので『怠け者のボール』と呼ばれているようです。
しっとりふわっとした生地にほんのりチーズの味がして食べやすいです。ぜひ焼きたてを食べてみてくださいね。
「チーズとヨーグルトのパン」のレシピ(直径5センチ丸型16個分)
(мързеливи топчета)
《参考》
1個分のカロリー: 110kcal
材料:
- 薄力粉か強力粉 3カップ(330g)
- ベーキングソーダ (重曹) 小匙1
- プレーンヨーグルト 1カップ(210g)
- 卵 1個
- カッテージチーズ 200g
- バター 小匙4ぐらい
作り方:
- 薄力粉(強力粉)は振るっておきます。
- ヨーグルトとベーキングパウダーは一緒にして混ぜておきます。
- ボウルに薄力粉(強力粉)、ヨーグルトとベーキングソーダ(重曹)、卵を入れてスプーンで軽く混ぜ、まとまってきたら手で混ぜます。
*ベトベトしすぎる場合は粉を足してください。
- 3.のボウルにカッテージチーズを入れて手で混ぜ合わせます。
- 生地を16等分にして簡単に丸め、クッキングシートを敷いた天板に並べます。
- 丸めた生地の上にバター(小匙1/4ぐらいずつ)を載せ、170度に予熱したオーブンで30分ほど焼いて出来上がりです。
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2008/10/15 18:32
食事用のパンはよく作りますが、久々にちょっと甘い生地のパンを作りました。黄色がかったふわふわ生地は、ほんのり甘く、朝食にぴったり。
パン作りは、捏ねたり発酵させたり成形したり、とても難しそうに思えますが、実際に作ってみると意外に簡単です。冬など寒いときは発酵が悪かったり、夏など暑いときには発酵しすぎたりすることがありますが、春、秋は発酵で失敗することが少なく、パン作りを始めるのによい季節です。生地をしっかり捏ねて発酵させれば、おいしいパンが焼き上がります。
「ミリンキ」を作るのもそんなに難しくありません。ぜひ作ってみてくださいね。
「ミリンキ」のレシピ(直径7cm丸形16個分)
(милинки)
《参考》
1個分のカロリー: 130kcal
材料:
- 強力粉 400g
- 牛乳 200ml
- 卵 2個
- インスタントドライイースト 小匙2
- 砂糖 大匙2
- 塩 小匙2/3
- バター 10g
- 粉砂糖
作り方:
- 卵は溶いておき、そのうち卵1/5個分ほどの量を、焼くときに生地の表面に塗るための卵液用として別に取っておきます。
- ボウルに強力粉、牛乳、卵、イースト、砂糖、塩、バターを入れてよく混ぜ、一塊になったら台の上に取り出し、生地の表面がつるつるになるまでよく捏ねます。(15〜20分ぐらい)
*普通のパン生地よりべたつきますが、捏ねているうちにべたつかなくなります。
- 生地をボウルに戻してカバーし、生地が倍ぐらいの大きさになるまで発酵させます。(約1時間)
- 生地を軽くパンチをしてから台の上に取り出し16等分にします。
- バター(分量外)を塗った直径24センチぐらいの円形のオーブン皿か、なければクッキングペーパーを敷いた天板に、2センチぐらいの間隔をあけて生地を丸めて均等に並べます。濡れ布巾などでカバーし、生地が倍ぐらいの大きさにになるまで発酵させます。(約1時間)
- 発酵させた生地の表面に別に取っておいた卵液を刷毛で塗り、180度に余熱したオーブンで20分ほど焼きます。焼き上がったら茶こしを使って粉砂糖を振りかけて出来上がりです。
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2008/07/11 09:58
作り方はとても簡単でレシピというほどのものではありませんが、ブルガリアで朝食や軽食としてよく食べられているチーズと卵のトーストです。
ブルガリアにはフェタチーズに似た白いチーズ 『シレネ』 と黄色いチーズ 『カシュカヴァル』 というチーズがあり、牛、羊、ヤギ、水牛、たまに馬の乳で作られています。どちらのチーズも一般的によく使われるのは牛と羊の乳です。羊の乳で作ったチーズのほうが売られている値段は少し高いようです。以前田舎で手作りヨーグルトを食べたことがあってすごくおいしかったのですが、それは羊の乳で作ったヨーグルトだったからでした。
ブルガリアではこのトーストと一緒にヨーグルトを食べます。乳製品に乳製品を合わせるところがすごい!
忙しい朝に、チーズが入っていて腹持ちのいいこのトーストはお勧めです。
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「チーズと卵のトースト」のレシピ (食パン6枚分ぐらい)
(печени филийки със сирене и яйца)
《参考》
全量のカロリー(チーズ使用量150g、パンとバターのカロリーを含まず): 470kcal(フェタチーズ使用)、650kcal(ピザ用チーズ使用)、250kcal(カッテージチーズ使用)
材料:
- スライスしたパン 食パンなら6枚ぐらい
- シレネ、フェタ、カッテージチーズ、 カシュカヴァル、あるいは ピザ用チーズ 120~150gぐらい
- 卵 1個
- バター (なくてもOK)
- (カッテージチーズ使用の場合は塩小匙1/4ぐらい)
作り方:
- ボウルに卵を入れて解きほぐし、そこにチーズを入れて(カッテージチーズ使用なら塩も入れて)よく混ぜ合わせます。
- スライスしたパンに薄くバターを塗り、その上に1.のチーズを塗ります。
- 天板に載せて、トースターかオーブンで表面に少し焦げ目が付くぐらいまで焼いて出来上がりです。
*チーズの量はチーズの種類によって若干変わります。チーズと卵を混ぜて卵液がちょっと残るかなという感じがいいと思います。
*今回はカッテージチーズを使って作りましたが、フェタチーズほどコクが出ませんでした。
*日本ではピザ用チーズを使うのが一番手軽でおいしいです。チーズだけでトーストするより味がマイルドになります。
2008/06/21 11:37
「ダルパナ バニツァ(バニッツァ)」の“ダルパナ”とは、ブルガリア語で“引っ張られた”という意味で、バニツァは、シレネというブルガリアの白いチーズが入ったパンのような食べ物で、以前、市販のフィロ(薄い生地)を使ったバニツァの作り方を紹介しました。
市販のフィロを使用すれば簡単にバニツァが作れますが、やはり手作りのフィロで作ったバニツァにはかないません。私はフィロを手作りしたことがありますが、生地を捏ねるのも大変、麺棒で伸ばすのも大変で、しばらく作っていませんでした。
ところが、つい最近、麺棒で伸ばさなくても作れる手作りフィロのレシピを見つけて、もう一度作ってみようかという気持ちになりました。フィロの伸ばし方は、ピザ職人が両手を使って空中でピザの生地をまわしながら伸ばすような感じ(理想としては、です。)で、上手くいけば麺棒で伸ばすよりかなり早くできます。
生地を用意して、さあこれからピザ職人に挑戦しようと思ったとき、突然うちの旦那さんが現れました。彼は、私が一つ作ってあまり上手くできなかったのを見て、自分で生地を持って作り始めました。いつも面白そうなところになるとタイミングよく現れます。
手作りフィロをなんとか二人で作り上げ、チーズを入れて、丸めて、じゃあ焼く前の写真を撮っておこうかと旦那さんがバニツァの入れ物をいじっていたその時、“がちゃん!”という音がしたかと思ったら、バニツァの入れ物が、みごとに上下ひっくり返った状態でテーブルの上に落ちていました。
二人とも、しばらく無言。しかし、“頭の回転の速い”うちの旦那さんが、冷静に、「じゃあここ押さえてて。」と私に入れ物を押さえるように指示、彼はテーブルの上の傷防止用の大きなガラス板を両手で持ち上げて、下に入れ物、上はガラス板の状態にし、なんとか元の状態に戻すことに成功しました。
この後は私もうちの旦那さんも2年分ぐらいの疲れがどっときてしまい、バニツァを食べるときにはいったん回復したものの、その後疲れに食べすぎが加わってまた二人ともダウンしてしまいました。
写真のバニツァ、渦巻きの中心がちょっとずれていますが、もちろん、わざとではありません。
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「ダルパナ バニツァ」のレシピ(直径28センチの円形1個分)
(дърпана баница)
材料:
- 強力粉 500g
- 卵 2個
- 塩 小匙1
- 油 大匙1
- 酢 大匙1
- ぬるま湯(40度ぐらい) 140~150ml
- シレネ(フェタチーズ) 150g~200g
- 卵 2個
- バター 60g
作り方:
- シレネ(フェタチーズ)は、パッケージから取り出し、タッパーに入れて水を張り塩抜きをしておきます。(そのまま使うとかなり塩辛いです。)
- ボウルに強力粉、卵2個、塩、油、酢、ぬるま湯をあわせてよく混ぜ、一塊になったら台の上に取り出し、表面がつるつるになるまでよく捏ねます。
- 生地を6つに分けて丸め、表面に薄く油(分量外)を塗って濡れふきんをかぶせて15分休ませます。
- 休ませた後、丸い生地を上から押さえて厚さ1センチほどの円盤型にして、べたつきそうであればまた少し油を塗って、濡れふきんをして20分休ませます。
- 休ませている間に、ボウルにチーズ、卵2個を入れてよく混ぜ合わせておきます。バターは溶かしておきます。
- 台の上に大きめの紙(新聞紙1面ぐらいの大きさ)を敷き、粉を振っておきます。
- 生地を両手で持ち、真中から1ミリぐらいの厚さになるように薄く伸ばしていきます。生地の重さで伸びていくという感じでしょうか。コツは真中からちゃんと伸ばしていくこと。端が伸びてからでは真中を伸ばすことはできません。
手だけでできないときは紙を敷いた台の上で地道に真中から端へ向かって引っ張って伸ばしていきます。
やっていくうちに上手くなっていきますし、多少穴が開いたり均等に薄く延ばすことができなくても巻いてしまえばわかりません。
- 伸ばした生地の上に溶かしバターを刷毛で塗り、その上にチーズと卵をあわせたものの1/6を広げます。
- 生地を端から巻いていき、棒状にします。まず1本出来上がったら、バターを塗った直径28センチぐらいの丸い耐熱容器か、なければクッキングシートを敷いた天板に、渦巻状になるように生地を並べていきます。それを繰り返します。
- 渦巻状の生地の上に刷毛でバターを塗ります。
- 200度に予熱したオーブンで30分焼きます。きつね色に焦げ目がつけば出来上がりです。